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特攻の拓

週末はノスタルジックに「特攻の拓 外伝」小説版を読みました。
この漫画は、中学の時からずーと読んでた暴走族系の漫画ですが、今まで読んで来たヤンキー漫画の中で、ベストワンに選びたい漫画です。

この漫画のすごい所は、言葉の使い方です。
言葉足らずな高校生が、表現できるだけの言葉しか使わず、表現できない世界を絵と絶妙な台詞の切り方で表現しています。
そのため、ドボルザークの新世界と宮沢賢治の銀河鉄道の夜がいきなり出て来て、現実社会と死後の世界感の差、「スピードの向こう側」というわかったようでわからない世界観を捉えようと、登場人物が様々な行動をとります。

そもそも、喧嘩を始める登場人物の動機は不明な点が多いのですが、その動機を読み終わってから推察したり、なぜ長期的な視点で動けないのか(例えば、高校出た後どうする気なのか?)わからないなりに、その行動原理を探って行くと、今の社会と似ている点が見えてきます。

特に興味深かったのが、ナチがAJSではなく、極悪蝶に入ったか書いてあるエピソード。
多くのヤンキーが大規模な族に憧れる中、一旗揚げるなら小規模のとがったチームの頭としてのし上がりたいという点。
これって、大規模企業の人気と裏腹に、ベンチャー起業してのし上がるぞって意気込みと同じだななんて妙に納得したり。
大規模な族が抱える統率の難しさと、大規模な会社が抱える組織の難しさが似ているとか。
まさに、社会の縮図を登場人物は経験しているんだなと、妙に関心してしまった。

自分の高校時代を考えれば、こういった世界とはちょっと距離があり、そこに入り込んでも何が得られるかわからなかった。
そもそも、他のことに興味があったし、将来のことを考えて、今は勉強が必要とも頭の片隅で思っていた。

少なくとも、漫画の世界でこんな世界を見られたのは、今となってはとてもすごいことだったと思う。
まだまだ続刊があるので、続きも楽しみたいものだ。

PS一応、暴走族ではありませんのであしからず。
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by ape-deluxe | 2013-07-17 00:00 | よろしく!